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マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)とは、治療終了までの治療計画に基づいて、患者様一人一人の為にカスタムオーダーされたマウスピース型(カスタムメイド)矯正(歯科)装置を用いて直す、矯正装置システムです。
工業用コンピューター断層撮影(CT)システム「フラッシュCT」を用いて、日本から送付した患者様の印象(歯形)をスキャンし、CAD/CAM(光造形)技術によりカスタムメイドの透明なマウスピース型(カスタムメイド)矯正(歯科)装置を作成します。
治療終了まで2週間毎に新しい矯正装置に交換しながら、歯を徐々に移動させていきます。
「矯正の装置が目立つことに抵抗がある」「仕事上、目立つ装置をつけることが出来ない」「楽器を弾いているので、ブラケットがあたってしまう」「運動をしているのでワイヤーが刺さるのが心配」
そのような場合に、適しています。透明なマウスピース型(カスタムメイド)矯正(歯科)装置を使用して歯の移動を行います。
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マウスピース型(カスタムメイド)矯正(歯科)装置とは |
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、ブラケットやワイヤーを使用せず、取り外しのできるマウスピース型(カスタムメイド)矯正(歯科)装置を使用する矯正歯科治療です。
従来のブラケットを使った治療と違い、装置が薄くて透明なので目立ちません。接客業務などの仕事で装置が目立つと困る方でも気軽に矯正を始めることができます。
装置は約2週間ごとに歯の動きに合わせて新しく作成します。取り外しができますが、歯が移動するためには、睡眠中も含めて、1日20時間以上の装着が必要となります。
お食事の時と歯ブラシの時以外は装着します。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、歯のガタガタが強くない方(歯の移動量が少ない方)や歯を抜かずに治療が可能な方に適していますが、短期間のワイヤーの装着を併用することによってほとんどすべての方に使用できます。インビザラインはアライン・テクノロジー社(米国)が開発、製造しています。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)に関する研究を行っている主な大学や研究機関
米国 University of Washington
米国 University of Florida
米国 University of the Pacific School of Dentistry
イタリア University of Ferrara, Italy
日本では 私の先輩であり、もっとも尊敬している
昭和大学 槇教授を中心に研究。臨床が行われています。
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マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)治療のメリット |
- ●透明感があり、装着していても目立ちません。
- ●取り外し可能なため、虫歯リスクが低くすみます。また、衛生的です。
- ●舌側矯正装置と比べるとしゃべりづらさや発音障害がありません。
- ●運動をされている方、楽器をされている方でも治療可能です。
- ●通院回数を減らすことができます。
通常2週間に1回新しい着脱可能な透明のマウスピースと交換しますが、遠方の方はご自宅で治療を進めて行くことが可能です。1.5〜2ヶ月ごとに受診していただき、治療に応じ、新しい矯正装置をお渡しします。またブラケットや装置がはずれたり、ワイヤーがお口に刺さる等のトラブルが無い為、遠方から通院する場合でも安心して受診が可能です。
●クリンチェックが表示する3Dアニメーション動画を通じ、患者様ご自身も計画された歯牙移動を事前に見ることができ、治療に対するモチベーション向上につながります。
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どうして歯が動くの? |
着脱可能な透明のマウスピースを装着してもらいます。患者様は治療目標が達成されるまで、通常は2週間毎に新しい透明な矯正装置に交換しながら、1日20時間以上装着することで、歯を徐々に移動させます。着脱可能な透明のマウスピースは段階的に形が変えてあるので、歯はゆっくりと矯正装置の形に合わせて理想の位置に動いていきます。矯正装置の数は患者様の症状によって違います。 |
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インビザライン矯正シミュレーション |
- ●クリンチェックと呼ばれる独自のシミュレーションソフトを通じ、コンピュータ画面上にて、治療完了に至るまでの総合的な治療計画の検討・立案が可能です。
- ●同治療計画を精査するため、コンピュータ画面上にて、3次元的な診断および歯の移動シミュレーション(3Dアニメーション動画)を詳細に表示することが可能です。
- ●最終的な治療計画の策定は、インターネットを通じたインタラクティブなやり取りを経て矯正を専門とする歯科医師の承認を得た上で決定されます。
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※ 完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について |
@ 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間〜1、2 週間で慣れることが多いです。
A 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
B 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
C 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
D 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
E ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
F ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
G 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
H 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
I 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
J 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
K 矯正装置を誤飲する可能性があります。
L 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
M 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
N 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
O あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
P 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。
加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。
その場合、再治療等が必要になることがあります。
Q 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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